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 13日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時、前週末より0.035%幅高い0.940%をつけた。昨年11月以来の高い水準となる。日本銀行がこの日、国債の買い入れオペ(公開市場操作)で長期国債の1回あたりの購入額を減らす方針を公表。減額は、3月に大規模な金融緩和を転換してから初めて。市場では金利が上がるとの見方が強まり、国債に売りが入った。

 日銀が減額を決めたのは、償還までの残り期間が5年超10年以下の国債。前回より500億円減らし、4250億円にする。日銀が国債の購入を減らすと、国債の需給が緩み、金利に上昇圧力がかかりやすくなる。日銀は4月の金融政策決定会合で、長期金利を抑えるための国債買い入れを、月6兆円程度の規模で続けることを決定。一方で、植田和男総裁は、将来的に買い入れを減らす考えを示しており、動向が注目されている。

 三井住友DSアセットマネジ…

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